月収50万円以上って本当に可能なの?
軽運送業ドライバー募集の求人を見ますと、「月収50万円以上可能!」なんて書いてあることがあります。
この不景気の時代に、誰もが「ホンマかいな?」って思ってしまいますよね。当然ですが、「可能」なわけであり、「必ず」50万円以上稼げるわけではありません。
それから、売上が仮に50万円以上あったとしても、そこから手数料や会費、委託料率が引かれるので、実際はもっともっと少なくなります。
では一体どれくらい儲かるものなんでしょうか?
ドライバーの毎日の収入は下記のようになります。
1日の収入=売上(委託料、給料)−運送会社に支払う手数料−ガソリン代などの経費
簡単に言うと、毎日の売り上げ(委託料)から、所属する運送会社に払うお金とガソリン代などの経費が消えていくわけです。仕事を紹介してくれる業者も会社なので利益を出さなければなりません。そのため委託料(雇用ではないので給料とはいいません)から15%程度を引きます。
さらに毎日ののガソリン代などの経費も必要です。それらを引いた分が最終的に手元に残るお金になります。
多くの場合、求人誌では「収入例」「月収例」と書いてありますが、手数料と経費を引く前の金額を指していることがほとんどです。あくまでも「可能」な金額であり、過去に景気が良かった時に全国でこれぐらい稼いだドライバーがいた、という程度に考えてください。
1日の売り上げは、首都圏と地方の田舎では当然金額も違ってきますがだいたい10,000円〜14,000円ぐらいです。
仮に多めに15,000円だったとしても
15,000円で25日働いたとして、15,000×25=375,000円です。実際はもっと少ない金額である場合がほとんどです。現実のドライバーの収入はこの程度だと思ってください。しかも、ここから手数料とガソリン代などの経費が引かれるわけですから、月収50万円など夢のまた夢ということです。
軽運送の業界にずっといる私が言うのですから間違いないと思ってください。本当に50万円以上儲かるなら私もとっくにサラリーマンを辞めて、軽運送業をはじめてます!
もちろん仕事の内容によって委託料が違ってくるのは当然のことです。
走行距離が長い人はガソリン代がかかるので、委託料は高くなります。逆にあまり走らない人は委託料は低く設定されていることが多いです。